ローンを減らすには(2)

前回は、そもそもローンをなるべく借りないようにする事についての記事でした。

今回はもう既に借りている人はどうすれば良いかについてです。

住宅ローンとそれ以外に分けて記載します。

住宅ローンを減らす

住宅ローンを減らす方法は3つ。繰り上げ返済するか、金利を下げるか、家を売るかです。

繰り上げ返済をする

ローンを借りている限り金利払いで損をしますので、なるべく早く繰り上げ返済をした方が良いです。

住宅ローン減税で税金が返ってくる人は例外ですが、それ以外の人は出来れば頑張って繰り上げ返済していきましょう。

早く繰り上げ返済した方が得する額も大きくなります。

私の場合は繰り上げ返済したらローン残高が減っただけでなく、保証料も一部返還されて余計得をしました。

但し手元資金に余裕が無いのに無理して返すのはかえって危ないです。

目安としては生活費の半年分~2年分くらい貯まってから、繰り上げ返済するくらいでも良いかなと思います。

ちなみに他の借金に比べれば住宅ローンの金利は低いです。もし他に借金がある場合は先に住宅ローン以外から返しましょう。(住宅ローン以外の借金についてはこの後記載しています)

繰上げ返済が出来ない場合には、金利を下げられないか検討します。

 

住宅ローンの金利を下げる

金利を下げることが出来れば、利息の総支払額が減るので得をします。

月々の返済額を下げることも可能かもしれません。

これを実現するには基本的には借り換えとなります。

というのも今借りている銀行に「金利を下げて欲しい」と言っても普通は聞いてくれません。

まずは借り換え先を見つけて、そのうえで交渉します。

「他の銀行なら○%で貸してくれると言っています。乗り換えるつもりですが御行でも金利を下げる余地はありますか?」と言えば、真面目に検討してくれる事でしょう。

これもネットで見たというレベルの話ではなくて、実際に借り換えの審査が通ったとか、少なくとも複数の銀行に打診中という状態でないと大抵の場合は相手にしてもらえないでしょう。

借り換え先の探し方は、ネットで探すのが便利です。

「住宅ローン 借り換え」などで検索するとたくさんサービスが出てきます。

現在組んでいるローンの金利が既に充分安い場合は下げる余地が少ないかもしれませんが、金利が高いと感じたら探してみる価値は大いにあります。

 

家を売る

住宅ローンの負担が大きい場合は、家を売って他に引っ越す事も検討が必要です。

毎月の支払いを減らすためにもっと安い物件に買い換えたり、安い賃貸に住むのは効果的です。

(参考:安いところへ引っ越す方法

但し物件の売却の結果、ローン残高が払いきれるかは事前に充分確認してください。

これは不動産の査定サイトなどに相談してみるのが良いでしょう。

なお提示された値段が妥当かどうかの判断は素人には難しいです。複数の業者で見積もったうえで、一番”安い”金額を出してきた業者の値段がおそらく本当の価格だと考えてください。

どの業者も自分のところに売却を依頼して欲しいものです。そのために査定額を高めに出しがちです。しかし相場より高く売る事はなかなか難しいものです。「当社は営業力があります」「もう既に欲しい方が居るんです」などと言ってもそれを鵜呑みにしてはいけません。

良くあるのは査定額を高めにしておいて「すぐ売れます」と言いつつ、実際には売りに出してもなかなか買う人が現れずに徐々に値段を下げて様子を見るというケースです。その間もローンや固定資産税は自分で支払わねばなりません。

中古の場合は、値下げ交渉も良く行われます。

なので業者が提示した額を見た上で、さらにそれより低い額で売れる事を想定し、しかも売却にかかる費用として仲介手数料や登記の費用や税金の支払いも考えなければなりません。

なのでローン残高よりもある程度高い金額で売れる見込みが無いと、手元に借金が残ることになりますので注意してください。

住宅ローン以外を減らす

赤字を脱却したい場合、借金を返すことはとてもとても優先すべき事です。

利息の支払いが無くなればどれだけ楽になることか。

住宅ローン以外の借金は金利も高めの事が多く、とにかく早く返す事が自分の「得」につながります。

とはいえ多くの場合、「繰り上げ返済するお金が無いから困っているんです」という事になると思います。

そこでまず、ご家族や親族を頼れる場合は、頭を下げて無利子か低利子で借りる事が出来ないか相談してください。

金利負担が軽くなれば手元に残すお金が増やせます。身内に借りたお金でローンを返済し、貸してくださった身内の方にはしっかりと必ず毎月返してください。

 

それが難しい場合、本ブログの他の記事を参考にして少しずつ手元に残すお金を増やすようにしてください。

そして生活費の半年分、それが難しければ3ヶ月分貯まった段階で、借金の返済を優先してください。

 

ちなみにもし複数の借金がある場合は、金利の高いものから返すことが鉄則です。

但しローン残高があと少しで、すぐに返しきれるものがある場合はそちらを先に返しても良いです。

例えば車のローンと奨学金とカードローンの3本があったとしたら、まずカードローンから繰り上げ返済しましょう。

 

繰り上げ返済のことをうるさく言いましたが、不動産以外の借金が存在すれば経済的余裕の達成は遅くなります。

まずは借金を消すことが大事ですし精神的にも楽になります。

そのためにはこのブログを参考にして工夫したり少しだけやり方を変えたりしてみてください。

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