保険を見直す:その他の保険

前回 保険を見直す:生命保険 を書きましたが、他にも色々な保険があります。

たとえば医療保険も考え方は同じです。

医療保険に入っていても、残念ながら病気が早く治るわけではありません。提供されるのはお金だけです。それをもらうためには、毎月お金を払わねばなりません。

医療保険にも付帯サービスがあったりします。電話相談が出来たり、余命告知されたら早い段階でお金がもらえたり。でも色々あっても結局医療保険の目的はお金をもらうことです。

たとえ保険会社と契約していなくとも、みなさんは既に医療保険に入っています。

「健康保険」です。

その保険料を結構な額支払っていますし、実は医者にかかる度に保険料をもらっています。(自分の手元に来ないで直接病院に支払われているイメージです)

なので医療保険が無くても、まず既に健康保険という保険に入っていることを踏まえることが大事です。

その健康保険に追加でどれだけ保険を上乗せするか。そもそもその必要性があるのかを考えます。

例えばガン家系だからガン保険に入っておこうというのは自然だと思います。

でもその場合も、健康保険で何がどの程度カバーされるのかを知った上で、その上乗せとしての癌保険であることを知らないと、多く保険料を払ってしまうことになります。

経済的余裕を目指す場合、払いすぎの保険料はかなりの大敵です。ちょうど良い保険料を見極める事が重要です。

その場合保険屋さんに相談するのが適切でしょうか?彼らは保険を売るのが仕事です。保険を買ってもらわなければ、お金は入ってきません。そして出来れば高い保険を契約してもらいたい。

だから出来れば中立のFPに相談するか、自分で考えることが大事だと思います。

仮に相談料や勉強に1万円かかったとしても、10年20年間で10万円節約出来れば、それはむしろ得する投資をしたと言えるのではないでしょうか。

大事なのはどのくらいの保険料を払ったらいくらもらえるのか、をちゃんと理解しているかどうかがです。

実は20年かけて保険金を100万円払って、ガンと診断されたら50万円もらえた…という事も有り得ます。

私の場合はずっと生命保険も医療保険も入っていませんでした。(40歳過ぎまで)

ただある程度お金の余裕ができ税金も高くなってきましたので、医療保険控除を活用しつつがんの”先進医療”を受ける時に気持ちとしてためらわなくて済むように、特約目的でガン保険を1つ契約しています。

まあ実際には先進医療を受ける可能性は確率だけ考えればあまり高くなく、また一部を除き免疫療法など保険外の治療は結局自腹で高額ですので活用出来るかはわかりません。

いずれにしても、保険に頼らずにまず手元の”現金”を増やす事がもっと大事です。

医療保険以外の保険も同じです。

収入補償保険

個人賠償保険

これらも手元にお金が十分あれば、基本的に保険は不要です。たとえば失業時は雇用保険からカバーされるお金もあります。

実際に何か起こった時に、どうやってそれを対処するかを見据えることが大事です。結局保険を契約していても、そこでカバーしている金額が不足していてはダメですし、かといってあらゆる可能性に対して保険をかけていたら、お金が手元に残りません。

保険はあくまでも商品です。毎月お金を払って、その払ったお金に対する効果がどのくらいなのかをしっかり把握して見直しましょう。

保険にお金をかけている分を毎月貯金に回す方が、結果的には「安心」を確保できる場合が多いです。

お金が無いときほど保険金が頼りになり、お金がたまってくると手元の資産現金が頼りになります。

なお火災保険と自動車保険に関しては、必要なものなので入っておきましょう。

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